収穫量が多い茎ブロッコリーの育て方
ブロッコリーと中国野菜のカイランをかけ合わせて生まれたのが、茎ブロッコリーです。わき芽は1株から10~15本も収穫することができ、甘みのあるアスパラガスのような食感を楽しめます。主な品種はスティックセニョール、グリーンボイス、スティッコリーなど。育てやすく、省スペースで育つので、深めの鉢でもOKです。
用意するもの
- 茎ブロッコリーの苗
- 直径30cm、深さ20cm以上の大型プランター(1本植えであれば直径30cm、深さ20cm以上の深鉢でもOK)
- 野菜用培養土
- 鉢底石
- 移植ごて(小型の園芸用シャベル)
- 化成肥料
- 園芸用ハサミ
植えつけ
本葉が5、6枚の苗を用意します。
プランターに鉢底石を敷いて、培養土を入れ、根鉢(ねばち※)くらいの大きさの穴を開け、穴に水を注ぎます。水が浸透したら、ポリポット(簡易ビニール容器)から根鉢をできるだけ崩さないように苗を出し、そのままプランターの土にあけた穴に入れるように植えます。
植えたら、プランターの底から流れ出るまでたっぷりと水を注ぎます。
根鉢:根と土がかたまりの状態になったもの
摘蕾(てきらい)・追肥
先端につく最初の花蕾(からい)が直径2cm程度になったら切り取ります。同時に化成肥料10gを追肥して、わきから出る芽の生育を促進します。以降、2週間に1度、同量の追肥を続けます。
また、土が乾いたらたっぷりと水を与えてください。
収穫
わきから伸びた芽のうち、茎が20cmの長さで、先端の蕾の直径が2cm程度になったものから、蕾が開く前に蕾ごと収穫します。追肥を続ければ、次々とわき芽が育ってくるので、長く収穫が楽しめます。
最後に
どんどん収穫できる茎ブロッコリー。塩茹でしてマヨネーズをかけて食べるほか、サラダやシチュー、炒め物などにも利用できます。いろいろな料理で楽しんでください。
藤田 智
1959年秋田県湯沢市生まれ。宮澤賢治に憧れ、岩手大学農学部に入学し、同大学院修了。向中野学園高校教員、恵泉女学園園芸短期大学助教授を経て、現職。専門は、園芸学、野菜園芸学。野菜栽培に関連する著書は160冊を超え、「NHK 趣味の園芸 やさいの時間」や日本テレビ「世界一受けたい授業」などのTVにも多数出演する。家庭菜園や市民農園の指導、普及活動を通じて、野菜づくりの楽しさを広げる取り組みを行っている。
ホームページ