かんたん便利!バジルペーストの作り方
バジルペーストの作り方は意外なほどシンプルでかんたんです。材料は、バジル、ニンニク、粉チーズ、松の実、オリーブオイル、塩のみ。オリーブオイルはエクストラバージンを使用します。
材料(容量120~150mlの保存瓶 約1本分)
バジルの葉(正味)…40g、ニンニク…1/2片、松の実…30g、粉チーズ…30g、オリーブオイル…75ml(1/3カップ)、塩…小さじ1/2
バジルはサッと洗って水気をきり、茎の部分を取り除く。葉が傷むと黒くなりやすいので、優しく手早く扱う。黒くなってしまった葉は取り除く。
ニンニクはざく切りにしてフードプロセッサーに入れ、松の実を少量ずつ加えながら混ぜ合わせる。次にバジル、粉チーズを加え、なめらかになるまで撹拌する。
最後にオリーブオイルを少しずつ加えながら、さらに混ぜ合わせ、なじんだら完成。
料理に使いやすい、便利な保存法
できあがったバジルペーストは、数日中に使いきるようであれば、冷蔵庫で保存します。口の広い保存瓶に入れ、ペーストの表面をラップでぴったりと覆って密閉しましょう。すぐに使いきれない場合は、下の写真のように保存袋へ入れて冷凍しておくのもおすすめ。冷凍すると黒っぽく変色するのも防げます。冷凍の場合は、1カ月程度を目安に使いきりましょう。
料理の幅が広がるバジルペーストの使い方
バジルペーストといえば、パスタのジェノベーゼソースのイメージが定着していますが、他の食材にかけたり、パンに塗ったりしても美味。また、マヨネーズと合わせてディップやソースにしても重宝します。
そのままかける&あえる
茹でたじゃがいもやタコにバジルペーストをかけて、軽くあえるだけで香り豊かな一品に。また、薄切りにしたトマトとモッツァレラチーズを並べたものにかければ、カプレーゼも手軽に作れます。
トーストやサンドイッチに
パンとの相性も良く、軽く焼いたバゲットにひと塗りすれば、あっという間にバジルトーストが完成。鶏ハムにからめて、トマトやレタスと一緒にはさんだサンドイッチは、さっぱりとしていて暑い時期にも食べやすい一品です。
合わせ調味料として
マヨネーズと混ぜ合わせれば、まろやかな味わいのソースに変身。スティック野菜や生春巻のディップとしてはもちろん、茹でたえびや蒸し鶏などに添えるのもおすすめです。
フードプロセッサー1台であっという間にできるバジルペーストは、保存もできて、幅広いアレンジの効く万能アイテム。ちょっとしたおかずを作り足すときや、おもてなしのときにも便利なので、ぜひ少し多めに作って、いろいろなシーンに役立ててください。
高城順子
女子栄養短期大学食物栄養科卒。和・洋・中華料理の専門家に師事した後、料理教室の講師を経て、フリーの料理研究家に。研究途上、栄養学の見地から野菜や果物のより有効な活用を思い立ち、エスニック料理の真髄を学ぶために東南アジア諸国を訪問。そこで習得した「美味しい健康食」の料理法をまとめ、発表した『くだものと野菜のヘルシークッキング』は、各方面から評価を得る。
入手しやすい材料からちょっとした工夫で作る家庭料理が人気。テレビをはじめ、多数の雑誌で料理を発表し続けるとともに、新しい時代の食文化啓蒙活動にも力を入れている。