とうがらし栽培&育て方!青と赤で2度収穫、プランター家庭菜園

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とうがらし栽培&育て方!青と赤で2度収穫、プランター家庭菜園

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香辛料として調理に使えるだけでなく、虫除けにも使える便利なとうがらし。初心者でも育てやすく、プランターで手軽に栽培・収穫ができます。生育適温は28~30℃。5月頃を目安に苗を植えましょう。

準備するもの

  • 野菜用培養土
  • プランター(深さ30cm以上の大型のもの)
  • 鉢底石
  • 移植ごて(小型の園芸用シャベル)
  • 園芸用の支柱(仮支柱、本支柱)
  • 誘引用の麻ひも
  • 化成肥料(固形)
  • 園芸用ハサミ
  • じょうろ

苗植えと仮支柱立て

とうがらしは種から育てることもできますが、苗からの方が短期間で収穫でき、失敗も少ないのでおすすめです。

  1. きれいに洗ったプランターに、鉢底石を底が見えなくなるくらいまで入れる。
  2. 野菜用培養土を入れる。
  3. 30cm間隔で2カ所、苗の入った簡易のプラステック容器と同サイズの植え穴を掘り、じょうろで水を注ぎ入れる。
  4. 苗の入った容器から、苗を土ごと取り出す。このとき、苗が傷つかないように、根元を片手で押さえながら、逆さにしてそっと抜き出す。
  5. 水が土にしみ込んだのを確認したら、苗を取り出した状態のまま穴に入れ、株元に土をかぶせて、軽く押さえる。
  6. 苗のわきに仮支柱を立てる。下の写真のように、根元から10cm程度の位置にひもをゆるめにかける(誘引といいます)。
    苗のわきに仮支柱を立て、根元から10cm程度のところでひもで誘引
  7. プランターの底から水が流れ出るまで、たっぷりと水をやる。

その後は、土の表面が乾いてきたら水をたっぷりと与えましょう。

整枝と本支柱立て

一番果(最初にできた小さい実)がつく頃に、根元から10cmまでのわき芽と枯れ枝を切り取ります。また、2本立ち苗(1つの株から2本の茎が伸びている苗)は、一番果の収穫時期の頃に1本立ちにしてもよいし、そのまま育ててもかまいません。これらの工程を整枝といいます。

整枝後に1mほどの支柱を垂直に立てて20cmくらいの位置にひもをかけて、誘引します。わき芽かき(茎と葉の付け根から出てきた新しい芽を取り除くこと)と誘引は、以降も生長に合わせて2週間に1回程度を目安に行います。

追肥

実がつき始めたら、肥切れを起こさないように2週間に1回、化成肥料10gを追肥します。

収穫

開花から20日程度で、青とうがらしの収穫ができます。

開花から20日程度で青とうがらしが、さらに40日ほどで赤とうがらしが収穫できる

さらに40日ほど経つと真っ赤に熟してくるので、へたの部分からハサミで切り取ります。

とうがらしは調理以外でも虫除けとして使うことができ、乾燥させたものをお米の保存容器に入れれば、虫が侵入するのを防ぐことができます(効果の目安は1カ月ほどです)。丸ごとよりも、輪切りにしたもののほうが効果的ですが、その場合はティーバッグなどに入れて、使用するようにしましょう。

藤田 智

藤田 智

恵泉女学園大学教授・副学長

1959年秋田県湯沢市生まれ。宮澤賢治に憧れ、岩手大学農学部に入学し、同大学院修了。向中野学園高校教員、恵泉女学園園芸短期大学助教授を経て、現職。専門は、園芸学、野菜園芸学。野菜栽培に関連する著書は160冊を超え、「NHK 趣味の園芸 やさいの時間」や日本テレビ「世界一受けたい授業」などのTVにも多数出演する。家庭菜園や市民農園の指導、普及活動を通じて、野菜づくりの楽しさを広げる取り組みを行っている。
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最終更新:2024.05.19

文:アーク・コミュニケーションズ
写真:谷山真一郎
監修:藤田智、カゴメ
参考文献:
『ベランダですぐ始められる コンテナで野菜づくり』藤田智著(日本文芸社)
『新・野菜の便利帳』板木利隆監修(高橋書店)
出典:
農研機構(唐辛子の防虫効果)

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