野菜の種類
[にんじん]料理別の切り方と保存法
β-カロテンの含有量は、野菜の中でもトップクラス。生育には低温が適し、生産地を移動しながら一年中つくられています。日本には、中国を経て17世紀に伝来。短く太い西洋種が主流です。
栄養素
- ビタミンA など
旬・産地
一年中出回り、春夏にんじん(4~7月)、秋にんじん(8~10月)冬にんじん(11~翌年3月)に区分されます。本来の旬は9~12月ごろ。甘みも増して、にんじん本来のおいしさが楽しめます。冬にんじんは千葉県、長崎県がおもな産地です。
選び方
おいしいにんじんの選び方
オレンジ色の鮮やかなものを選びましょう。オレンジ色が濃いにんじんは、β-カロテンが豊富です。また、葉のついていた部分が小さいほど硬い芯の部分が細く、柔らかい証拠です。
保存方法・期間
おいしさをキープする保存のしかた
冷蔵庫は乾燥しているので、ポリ袋に入れて保存します。ただし、水気がつくと傷んでしまうため、袋に水滴がついたら、よくふきとりましょう。気温が低い時期は、キッチンペーパーで包んだものを新聞紙にくるんで冷暗所におけば、1週間から10日間ほどはもちます。芽が伸びる前に食べきりましょう。
下ごしらえのコツ
切り方別おすすめ料理
①せん切り
サラダやスープの具、生春巻き、かき揚げなどに
②みじん切り
炊き込みご飯、スープの浮き実に
③薄切り
いためもの、スープ、汁物に
④厚めに切って型抜き
お鍋の具、煮物に
⑤シャトー
にんじんのグラッセ、ビーフシチューに
⑥拍子切り
いためもの、煮物、スティックサラダに
⑦乱切り
いためもの、煮物、揚げ煮に
レシピ
にんじんのポタージュ
材料
- にんじん:1本(200g)
- たまねぎ:中2/3個(100g)
- サラダ油:大さじ1
- コンソメスープだし:3カップ
- 牛乳:2カップ
- バター:大さじ1
- 生クリーム:適量
- クルトン:適量
- パセリ(みじん切り):少々
作り方
- にんじんは厚さ2mmの半月切りにする。たまねぎは縦に2つに切って薄切りにする。
- 鍋にサラダ油を熱し、たまねぎを中火で透き通るまで炒める。バターとにんじんを加えて2分(油が全体になじみ、オレンジ色に赤みが増すくらいまで)程炒め、スープだしを加える。初めは強火で、煮立ったら弱火にしてふたを少しずらして約40分煮る。
- 「2」をミキサーにかけてから再び鍋に戻し、牛乳を加える。煮立ったら塩を加えて味をととのえる。
- 器に盛、生クリームをたらし、クルトン、パセリをのせる。
にんじんとタコのサラダ
材料(4人分)
- にんじん:1本(200g)
- タコ:200g
- オリーブ:12個
- にんにく:2片
- オリーブオイル:大さじ1
- 塩:1g
- 酢:大さじ1
【ドレッシング】
- レモン汁:1/2個分
- コショウ:少々
- オリーブオイル:大さじ1
オリーブオイルがなければ、サラダ油でも可。
作り方
- にんじんは5~6cmの長さに切り、放射状に6等分する。茹でこぼし、熱いうちにオリーブオイル、塩、酢をからめて下味をつける。
- タコは薄切りにし、さっと湯通ししておく。
- オリーブ、にんにくはみじん切りにし、弱火にしたフライパンで香りが出るまで炒める。
- 「1」「2」「3」を混ぜ合わせ、食べる直前にドレッシングをまわしかける。
韓国風鯛の刺身サラダ
材料(2人分)
- 鯛(刺身用):200g
- にんじん:1本(200g)
- きゅうり:1/2本
- セロリ:1/2本
- ねぎ:1本
- パプリカ(黄色ピーマン):1/4個
- 松の実 :15g
- とうがらし(糸切り):適量
- しそ:2枚
【タレ】
- しょうゆ:大さじ4
- レモン汁:大さじ3
- ごま油:大さじ1
- すりごま:大さじ2
- ねぎ(みじん切り):大さじ2
- 砂糖:小さじ1
- にんにく(すりおろし):小さじ1/2
- 粉とうがらし:小さじ2
作り方
- 野菜はそれぞれせん切りにし、冷水に放してパリッとさせる。
- 松の実は軽く炒っておく。
- 器に「1」の野菜の水気をよくきって盛りつける。鯛を並べ、松の実をちらし、とうがらし(糸切り)としそをトッピングする。
- タレを合わせておき、食べる直前にかける。
写真:小林友美(1~3枚目)
制作・監修・レシピ提供:カゴメ
『もっとからだにおいしい野菜の便利帳』白鳥早奈英・板木利隆監修(高橋書店)
『旬の野菜の栄養事典』吉田企世子監修(エクスナレッジ)/全229種の野菜の糖質量を完全網羅。身近な野菜の栄養がすぐに分かる!15年ぶりの大幅改訂となる「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」対応。
出典:農林水産省 平成26年産野菜生産出荷統計(産地)
独立行政法人農畜産業振興機構
野菜ブック「にんじん」(時期によるにんじんの区分)
今月の野菜「にんじん」(にんじんの旬)
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カゴメが運営する野菜専門メディアVEGEDAY
最終更新:2022.12.20