[とうがらし]選び方と料理のポイント

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野菜の種類

[とうがらし]選び方と料理のポイント

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とうがらしはナス科の野菜で、熱帯アメリカが原産地。青いものと赤いものが出回っていますが、辛みが強いのは青とうがらしです。また、「とうがらし=辛い」というイメージがありますが、ししとうや京野菜の万願寺とうがらしなど、辛みが少ないタイプもあります。

栄養素

  • ビタミンA
  • ビタミンB2
  • ビタミンB6
  • ビタミンC
  • ビタミンE
  • ビタミンK
  • ナイアシン
  • 葉酸
  • パントテン酸
  • カリウム
  • 食物繊維 など

旬・産地

旬は7~11月。夏から開花し、実をつけます。国内での生産量は少なく、消費量の大半は輸入物です。国内では主に栃木県、大分県、福岡県で収穫されています。

旬・産地

トリビア

とうがらしの辛み成分は、熱に強い

青いものは未熟な状態で、熟成すると赤くなります。とうがらしの辛み成分は熱に強いため、加熱したり、熱いものに加えたりしても辛さが残ります。また、丸ごとよりも細かくした方が辛みが強くなります。

青とうがらしは生、赤とうがらしは加熱すると辛さが際立つ

日本独特の香辛料「七味とうがらし」

そばやうどんなどのお供として日本人に馴染みの深い七味とうがらし。発祥は日本で、江戸時代に漢方をヒントに7種類の香辛料を配合したのが始まりとされています。作り手によって入れるものや配合の割合は違いますが、主な材料は以下の7種類です。
・とうがらし ・山椒 ・あさの実 ・青のり
・けしの実 ・チンピ ・黒ごま

とうがらしは自然派農薬にもなる!?

昔から、とうがらしの辛み成分には防虫効果があるとされ、米や書物、人形などの保存の際に一緒に入れると良いといわれてきました。
また、とうがらし、にんにく、焼酎を一緒に漬け込んだ液を薄め、植物に散布すると病害虫の予防にも良いとか。自然派農薬として家庭菜園で使われています。

選び方

新鮮なとうがらしの選び方

鮮やかな色で、ハリとツヤがあるものが新鮮。先端はとがっているものを選びましょう。ヘタの切り口が変色しているものは鮮度が落ちています。

保存方法・期間

生のとうがらしを保存するコツ

ビニール袋などに入れ、冷蔵庫の野菜室で保存します。

下ごしらえのコツ

調理の前にすること

とうがらしの辛み成分は種を支えるワタの部分(胎座)に多く含まれています。辛さを抑えたいときは胎座を取り除きましょう。

調理の前にすること

文:KWC
写真:山田和幸
監修:カゴメ
参考文献:
旬の野菜の栄養事典』吉田企世子監修(エクスナレッジ)/全229種の野菜の糖質量を完全網羅。身近な野菜の栄養がすぐに分かる!15年ぶりの大幅改訂となる「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」対応。
『新・野菜の便利帳』板木利隆監修(高橋書店)
出典:農林水産省「平成30年産地域特産野菜生産状況」(産地)


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最終更新:2024.07.31

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