甘辛の濃い味付けなら、苦みや青臭さが気にならない!
ししとうの辛みや苦み、独特の青臭さは、濃い味付けの料理にすることで気にならなくなります。甘味噌や砂糖醤油など、子どもが好む甘辛の味付けがおすすめ。ひき肉を使った肉味噌炒めや、ちりめんじゃこを組み合わせた炒めものは、白米との相性が良いので、ご飯と一緒にたくさん食べられます。
油でコーティングして、マイルドな味わいに
ピーマンと同様、油でコーティングすると、苦みやにおいが緩和されます。炒めものにする場合は、ツナマヨネーズやコンビーフを組み合わせると、マイルドでコクのある味わいになります。ミニトマトやタマネギなどを加えれば、彩り豊かでボリュームのあるおかずが完成!
一見してししとう料理とわからないようにしたい場合は、フライにしましょう。衣をつけて揚げることで、見た目も食感も気にならず、食べやすくなります。ししとうの中に、細切りにしたチーズやウインナーソーセージを詰めて揚げてもおいしく食べられます。
好きなメニューに入れて苦手意識を軽減
にんじん嫌いの対策法でも紹介しましたが、子どもが好きな料理の中に入れるのもひとつのテクニック。刻んでキーマカレー(ドライカレー)に入れれば、ししとうの苦みや青臭さも気にならずに食べられるはず。小さく切って焼きそばに入れても良いでしょう。
今回紹介した調理例は、ご飯が進むおかずとしてはもちろん、お酒のおつまみとしても楽しめます。子どもの苦手克服を応援しながら、ぜひ親子でししとう料理を味わってみてください。
高城順子
女子栄養短期大学食物栄養科卒。和・洋・中華料理の専門家に師事した後、料理教室の講師を経て、フリーの料理研究家に。研究途上、栄養学の見地から野菜や果物のより有効な活用を思い立ち、エスニック料理の真髄を学ぶために東南アジア諸国を訪問。そこで習得した「美味しい健康食」の料理法をまとめ、発表した『くだものと野菜のヘルシークッキング』は、各方面から評価を得る。
入手しやすい材料からちょっとした工夫で作る家庭料理が人気。テレビをはじめ、多数の雑誌で料理を発表し続けるとともに、新しい時代の食文化啓蒙活動にも力を入れている。