ワラビの特徴
春に出る若芽を食す山菜のワラビ。日本全土に自生しており、明治時代から栽培もされてきたといわれています。おひたしなどで食べられるほか、塩漬けにして保存食としても利用されています。また地下茎から採れるデンプンは、ワラビ粉として和菓子の材料になります。栄養面では、食物繊維17.14gのほか、カリウム1,761mg、ビタミンC52.3mgなどを多く含んでいます(生、100kcalあたり)。
ワラビのあく抜き方法
あく抜きには、いろいろな方法がありますが、ここでは重曹(食用)を使ったあく抜き方法を紹介します。時間はかかりますが、下準備をして浸けておくだけです。
●用意するもの
- 生ワラビ:400g
- 水:容器に入れたワラビ全体が浸かる程度の量
- 食用の重曹(炭酸水素ナトリウム):大さじ1
●あく抜きの仕方
- ワラビの穂先を取る。
- 容器の中に、ワラビを平らに並べ、重曹(食用)を振りかける。
- 用意した水を沸騰させ、そのお湯をワラビ全体が浸かる程度まで注ぐ。
- 落としぶたをして一晩、約8時間以上そのままおく。
- 水を捨てて、きれいな水に入れ替える。黒っぽいあくが出なくなるまで、水を交換しながら20分くらい水にさらし、最後に洗ったらあく抜き終了。そのままきれいな水の中に、半日ほど浸けておいてもいい。
あく抜きしたワラビの、冷蔵保存のコツ
ワラビはあく抜き後、2~3日で使い切るのが基本です。すぐ調理しない場合は、あく抜きを終えて水につけた状態のまま、冷蔵庫に入れて保存。毎日水を取り替えることで、1週間ほどもちます。調理する際は、きれいな水で洗って、20分くらい水にさらしてから使ってください。