長期保存OK!しそシロップの作り方
赤しそは、スーパーなどでは茎つきのまま売られていることが多いのですが、葉の部分だけを摘み取って使います。このほか必要な材料は、水、砂糖、クエン酸だけ。クエン酸は、鮮やかな赤色に仕上げるために使います。
材料(2リットル分)
赤しその葉(正味)…300g、水…2リットル、砂糖(きび砂糖・上白糖・氷砂糖など好みでOK)…500g~1kg、クエン酸…25g
- 赤しそは葉を摘み、よく水洗いする。
- 大きめの鍋に水を沸騰させ、赤しそを入れる。一度に入りきらない場合は、数回に分けて菜箸で押し入れる。
- 再度沸騰したら、中火で15分ほど煮出す。粗熱が取れたらザルで液をこし、さらにザルの上からゴムベラなどで押しつけるように絞る(下の写真)。
- こした液を鍋に戻し、砂糖を加えて弱火にかける。砂糖が完全に溶けたら火を止め、粗熱を取る。
- クエン酸を加え(りんご酢で作る場合もここで加える)、よく混ぜてから、完全に冷ます。
でき上がったしそシロップは、冷蔵庫で冷やして割れば、すぐにジュースとして飲むことができます。保存する場合は、煮沸消毒した瓶に入れ、密閉して冷蔵庫へ。保存期間の目安は6カ月ほどです。
簡単でおいしい!しそシロップの使い方いろいろ
でき上がったしそシロップは、濃縮された原液なので、割ってジュースとして飲むのはもちろん、シロップとしてそのままかけるなど、いろいろな楽しみ方ができます。
割って楽しむ
水やソーダで4~5倍に割るだけで、見た目も涼しげなドリンクに変身。さわやかな風味が広がります。このとき、レモン汁を入れても良いでしょう。ほんのり酸味が加わり、さっぱりとした味わいになります。
そのままかける
プレーンヨーグルトやかき氷にかければ、さわやかなアクセントに。
ひんやりおやつにアレンジ
水としそシロップを2:1の割合で寒天で固めれば、暑さも和らぐ冷たいおやつに(下の写真)。アイスクリームを添えたり、ソーダをかけたりしてもおいしくいただけます。また、水で好みの濃さに割り、アイスキャンディーの型に注いでそのまま冷凍庫で固めれば、さっぱり風味の氷菓のできあがり。
しそシロップは保存が利くので、一度作っておけば、長い間使うことができます。定番のジュースはもちろん、デザートの材料としても活用できて、なにかと便利。さわやかな味わいをいろいろな方法で楽しみながら、暑い夏を乗り切りましょう。
高城順子
女子栄養短期大学食物栄養科卒。和・洋・中華料理の専門家に師事した後、料理教室の講師を経て、フリーの料理研究家に。研究途上、栄養学の見地から野菜や果物のより有効な活用を思い立ち、エスニック料理の真髄を学ぶために東南アジア諸国を訪問。そこで習得した「美味しい健康食」の料理法をまとめ、発表した『くだものと野菜のヘルシークッキング』は、各方面から評価を得る。
入手しやすい材料からちょっとした工夫で作る家庭料理が人気。テレビをはじめ、多数の雑誌で料理を発表し続けるとともに、新しい時代の食文化啓蒙活動にも力を入れている。