2015年12月~2016年11月の、味噌汁との組み合わせ検索頻度ランキングより
味噌汁は野菜を手軽においしく味わう身近な料理
データによると、一年を通じて人気なのが、キャベツ、ほうれん草、小松菜、大根、タマネギなど。そのほか、もやし、えのき、しめじ、なめこなどもよく利用されていることがわかりました。通年で手に入る野菜は「定番」の具材になりやすいといえます。
また、味噌汁は、手軽に旬を味わう手段のひとつにもなっていることが読み取れます。データから季節ごとの傾向を見てみると、それぞれの時期に旬を迎える野菜の検索数が増加。なかでも人気が高いのは、春はキャベツ、夏はナス、秋はさつまいも、冬は大根。スーパーで目に留まりやすく、まとめ買いや丸ごと買いしやすくなることから、検索数ランキングがぐんと上がるようです。そのほかにも、下のような野菜が検索されています。
切り方が味わいを左右する!?
野菜を味噌汁の具にするときには、切り方にもポイントがあります。おすすめは、せん切り、乱切り、さいの目切り、短冊切り、小口切り、ささがきなど。材料から汁にうまみが移りやすい、豊かな風味を味わえる、火の通りが早いので色味を損ないにくい、などのメリットがあります。
「いつもの味噌」は地域によってまったく違う!
味噌汁の味わいは、具材はもちろん、どのような味噌を使うかによっても大きく変わります。味噌は、原料の種類や配分、気候風土の違いによって色や風味が異なり、「いつもの味噌」は地域によってさまざま。そこで、各地のおもな味噌の種類を簡単にご紹介します。
●米麹を混ぜて作る「米味噌」
国内生産されている味噌のうち約8割を占め、幅広い地域で作られています。赤色中辛の津軽味噌、赤色辛口の仙台味噌、赤褐色甘口の江戸甘味噌、淡色辛口の信州味噌、淡色甘口の関西白味噌など、色味も辛さも多種多様です。
●大豆と食塩を主原料にした「豆味噌」
熟成期間が長く、濃厚なうまみと渋み、ほのかな苦味があります。東海地方で作られており、八丁味噌、三河味噌、三州味噌などがこの仲間で、「赤だし」の原型とされています。
●麦麹を混ぜて作る「麦味噌」
甘めで独特の香りがあり、別名「田舎味噌」とも呼ばれます。産地は関東北部、中国、四国、九州地方など。瀬戸内麦味噌、薩摩味噌、九州麦味噌などが代表的です。
最後に
野菜の種類や切り方、使う味噌で、味噌汁の味わいは何通りにも変化します。いろいろ試して、新しい味わいを見つけてみてはいかがでしょうか。
カゴメ 「野菜と生活 管理栄養士ラボ」
カゴメ管理栄養士による、「食と健康」に関するコンテンツを開発・提案する専門チームです。カゴメがトマトを中心とする野菜の研究活動で培った知見、小売店、中食・外食業態を展開する企業向けの営業活動で培ったメニュー開発・提案力を活かし、「健康セミナー」や「メニューレシピ監修」など日々の健康づくりにお役立て頂けるコンテンツを開発し、提案致します。