準備するもの
- ゴーヤの苗
- プランター(深さ30cm以上の大型サイズ)
- 野菜用培養土
- 鉢底石
- 仮支柱(40~50cm程度)
- 本支柱(2m程度)
- 固定用のひも
- 園芸用ネット
- 移植ごて(園芸用の小型のシャベル)
- 化成肥料
- 園芸用ハサミ
苗選び
本葉が3、4枚ついて双葉が残っているもの。節間が詰まり、がっちりとしているものがオススメです。
植え付け
植え付けは5~6月が適しています。プランターに、30~40cm間隔で2カ所の植え穴を掘り、苗を植え付けます(苗から育てる場合はここからはじめます)。
仮支柱立て
植え付けたら苗の脇に仮支柱を立てます。茎にひもをかけ、支柱との間で8の字に2、3回ゆるく交差させて支柱に固定します(これを誘引といいます※)。最後に、たっぷりの水をやります。
本支柱立て
つるが伸びてきたら、2mほどの支柱を、苗の脇と、苗と苗の間に3本立てます。
本支柱に短い支柱を渡して結びつけて、その後、園芸用のネットをします(下の写真参照)。そこにつるを誘引します。これ以降、生長にあわせて誘引していきます。
摘芯・整枝・誘引
茎葉が7、8枚になったら、下の写真のように、親づるの先端を切り取ります(摘芯)。また株元から20cmまでのつるとわき芽を切り取り、日当たりと風通しを良くします。
つるが伸びる際につかまるものがないと、下向きにおじぎをするため、おじぎをしている部分の下と数カ所にひもをかけて誘引します。
人工授粉・追肥
成っている実が少ない場合、雄花を摘み取って、雄しべを雌しべの先端に付けて人工授粉させます。その場合、晴天の午前9時までに行います。
実がつき始めたら、肥料切れを起こさないように、2週間に1度のペースで化学肥料10gを追肥します。
収穫
収穫の時期は7~9月が目安。開花から20日前後の若い実を収穫します。品種ごとの特有の大きさになったら、へたの部分から切り取ります。収量は1株から10~15本が目安です。
最後に
ゴーヤを育てて、いろいろな料理に、また暑さをしのぐグリーンカーテンに活用してください。
藤田 智
1959年秋田県湯沢市生まれ。宮澤賢治に憧れ、岩手大学農学部に入学し、同大学院修了。向中野学園高校教員、恵泉女学園園芸短期大学助教授を経て、現職。専門は、園芸学、野菜園芸学。野菜栽培に関連する著書は160冊を超え、「NHK 趣味の園芸 やさいの時間」や日本テレビ「世界一受けたい授業」などのTVにも多数出演する。家庭菜園や市民農園の指導、普及活動を通じて、野菜づくりの楽しさを広げる取り組みを行っている。
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