野菜の種類
[ニラ]含まれる栄養素や、鮮度の見分け方&保存方法のコツは?
中国西部が原産といわれるニラは、日本でも古くから栽培され、古事記や万葉集にも登場するほど長きにわたって親しまれています。強い香りが料理のアクセントになり、中華料理などで活躍します。
栄養素
- たんぱく質
- カリウム
- カルシウム
- マグネシウム
- 鉄
- 亜鉛
- 銅
- β-カロテン
- ビタミンE
- ビタミンK
- ビタミンB1
- ビタミンB2
- ナイアシン
- ビタミンB6
- 葉酸
- パントテン酸
- ビオチン
- ビタミンC
- 食物繊維 など
旬・産地
ハウス栽培が盛んであり、収穫時期が地域によって異なるため一年中出回りますが、旬は春です。
出荷量は高知県がトップで、栃木県、茨城県と続きます。
トリビア
いろいろなニラ
日光に当てずに育てたものを「黄ニラ」と呼びます。やわらかく甘みがあるため、汁ものやおひたしにも合います。
やわらかい茎とつぼみを食べる「花ニラ」は、香りがマイルドで甘みがあります。歯ざわりがよく、炒めものに合います。
選び方
おいしいニラの選び方
葉先までピンとしていて、ハリとツヤがあるものを選びましょう。葉の色が鮮やかで、葉の幅が広く肉厚のものが新鮮です。
保存方法・期間
ニラを保存する方法
キッチンペーパーで包んでからラップでくるみ、冷蔵庫の野菜室で保存します(可能な場合は立てた状態で)。4~5日以内を目安に、使いきりましょう。
使いきれず残った場合は、使いやすい長さに切ってから、冷凍保存袋に入れて冷凍庫へ。約1カ月保存できます。解凍せずに、そのまま炒めものや汁ものに使うことができて便利です。
詳しくは、こちらでも紹介しています。
下ごしらえのコツ
香りを和らげたい場合
ニラの香りは根元に近いほど強くなるため、和らげたい場合は葉先の方を使うのがおすすめです。
特に根元の白い部分は、香味成分「アリシン」が葉先の4倍含まれており、香りが強いです。アリシンは酵素の作用により、切ってから時間が経つとより強くなるため、根元を使う場合は調理の直前に切るようにしましょう。
また、ごま油で炒めたり、卵でとじたりと、調理法でも和らげることができます。
下茹ではざく切りしてから
茹でてから使う場合は、根元部分を1cmほど切り落としてから、全体を3~4cmの長さにざく切りし、たっぷりのお湯で30秒ほど茹でましょう。その後、冷水にとると色鮮やかに仕上がります。
文:KWC
写真:小林友美
監修:カゴメ
参考文献:
『ひと目でわかる! 食品保存事典』島本美由紀著(講談社)
『新・野菜の便利帳』板木利隆監修(高橋書店)
『もっとからだにおいしい野菜の便利帳』白鳥早奈英著・監修、板木利隆監修(高橋書店)
『改訂9版 野菜と果物の品目ガイド』(農経新聞社)
出典:
文部科学省 日本食品標準成分表2015年版(七訂)
農林水産省:北陸農政局 今月の園芸特産物
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最終更新:2023.01.18