[冬瓜]栄養や長持ちさせる保存、選び方、下ごしらえのコツ

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[冬瓜]栄養や長持ちさせる保存、選び方、下ごしらえのコツ

監修:

ウリ科の野菜の中でも大型で、果肉が白くさっぱりとした味わいの冬瓜。分厚い皮で覆われていますが、約95%が水分で、みずみずしく食べごたえがあります。冬の野菜だと思われがちですが、実は7~9月が旬の夏野菜。皮が硬くて分厚いため、冷暗所に置けば冬まで日持ちすることから「冬瓜」と呼ばれるようになりました。

栄養素

  • カリウム
  • カルシウム
  • マグネシウム
  • 亜鉛
  • ビタミンE
  • ビタミンB1
  • ナイアシン
  • ビタミンB6
  • 葉酸
  • ビタミンC
  • 食物繊維 など

旬・産地

おもな産地は、沖縄県、愛知県、岡山県など。
通年で流通していますが、旬は7~9月。12~翌年6月初めごろまでは沖縄県産が出回っています。

冬瓜の旬は7~9月で、12~翌年6月初めごろまで沖縄県産が流通

選び方

おいしい冬瓜の選び方

どっしりと重く、皮の表面に白い粉がふいているものを選びましょう。カットされている場合は、下の写真のように、種がしっかり詰まっているものが新鮮です。

カットされた冬瓜は種がしっかり詰まっているものが新鮮

保存方法・期間

丸ごとの冬瓜を保存する方法

温度を13~15℃、湿度を70~75%に一定して保てる冷暗所であれば、6カ月以上保存できます。
冷蔵庫の場合は、皮つきのまま丸ごとキッチンペーパーとラップで包んで野菜室で保存しましょう。約1~3カ月保存できます。

カットされたものを保存する場合

下の写真のように、スプーンでワタと種を削ぐように取ります。皮つきのままキッチンペーパーで包んだものをラップで包み、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。保存の目安は約5日です。

スプーンで冬瓜のワタと種を取っているカット
キッチンペーパー、ラップで包まれた冬瓜
食べやすい大きさにカットした冬瓜が入った保存袋

下ごしらえのコツ

皮は厚くむきすぎない

皮をむくときは、厚くむきすぎないのがポイント。少し青みを残す程度の薄さにむくことで、加熱してもやわらかくなり過ぎず、歯ごたえを残すことができます。

冬瓜の皮をむいているところ

青臭さを和らげるコツ

たっぷりのお湯で、4~5分ほど下茹ですることで、冬瓜の青臭さが和らぎます。また、調理する際に、スープやだしの味もしっかりとしみ込みやすくなります。

冬瓜を下茹でしているところ

やさしい味わいのスープから、しっかり味をしみ込ませた煮ものまで、幅広い味付けに合う野菜です。ぜひ食卓に取り入れてみてはいかがでしょうか。


文:KWC
写真:小林友美(1・3~8枚目)、ストックフォト(2枚目)
監修:カゴメ
参考文献:
『ひと目でわかる! 食品保存事典』島本美由紀著(講談社)
『新・野菜の便利帳』板木利隆監修(高橋書店)
『もっとからだにおいしい野菜の便利帳』白鳥早奈英著・監修、板木利隆監修(高橋書店)
『改訂9版 野菜と果物の品目ガイド』(農経新聞社)
『[カラー版] 世界食材事典』(柴田書店)
『食品図鑑』(女子栄養大学出版部)
出典:
文部科学省 日本食品標準成分表2015年版(七訂)
独立行政法人農畜産業振興機構「本州の端境期を利用した野菜出荷の取り組み」(沖縄県産の冬瓜の出荷時期)


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最終更新:2022.06.13

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