冷凍保存でにおい軽減&やわらかに
ピーマン特有の青臭さは茹でることで軽減しますが、冷凍保存すると、においや苦味がさらに弱まります。冷凍したものは細胞が壊れてやわらかくなるので、食べやすさもアップします。
冷凍保存方法
- 水洗いし、ヘタと種を取り除いて使いやすい大きさに切る。
- 熱湯にくぐらせ、すぐにザルに上げて粗熱を取る。
- 完全に冷めたら、キッチンペーパーで水気をよく拭き取る。冷凍用保存袋に入れて平らにならし、空気を抜きながら密封する。冷凍庫で保存し、2週間を目安に使いきりましょう。
油でコーティングすれば苦くない!
ピーマンは、油でコーティングすると独特の風味が緩和され、苦味を感じにくくなります。ごま油で炒めたり、オイル漬けのツナと一緒に調理したりすれば、苦手な子どもでも食べやすいおかずに!カンタンでたくさん食べられる調理例をご紹介します。
ピーマンとハムのカンタン炒め マヨネーズ風味
マヨネーズの風味が食欲をそそる、炒めるだけの時短おかず!
材料
- ピーマン、ロースハム、サラダ油、マヨネーズ、塩・コショウ …各適量
作り方
- ピーマンはヘタと種を取り除き、食べやすい大きさに切る。ロースハムはピーマンの形に合わせて切る。フライパンにサラダ油を熱し、ピーマン、ハムの順に加えて炒める。
- ピーマンがしんなりしてきたら、マヨネーズを加え、全体を混ぜ合わせる。塩・コショウで味をととのえる。
3色ピーマンのカラフルきんぴら風
甘みのある味つけは、子どもはもちろん大人も楽しめます。彩りも華やか!
材料
- ピーマン(緑・赤・オレンジ)、ごま油、しょうゆ、みりん、砂糖、塩、いりごま …各適量
作り方
- ピーマンは横の細切りにする。フライパンにごま油を熱し、ピーマンを炒める。
- ピーマンがしんなりしてきたら、しょうゆ、みりん、砂糖、塩を加え、弱火で水分を飛ばしながら炒め合わせる。仕上げにいりごまをふる。
ちょっとした工夫で、驚くほど食べやすくなるピーマンの保存&調理法を、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
高城順子
女子栄養短期大学食物栄養科卒。和・洋・中華料理の専門家に師事した後、料理教室の講師を経て、フリーの料理研究家に。研究途上、栄養学の見地から野菜や果物のより有効な活用を思い立ち、エスニック料理の真髄を学ぶために東南アジア諸国を訪問。そこで習得した「美味しい健康食」の料理法をまとめ、発表した『くだものと野菜のヘルシークッキング』は、各方面から評価を得る。
入手しやすい材料からちょっとした工夫で作る家庭料理が人気。テレビをはじめ、多数の雑誌で料理を発表し続けるとともに、新しい時代の食文化啓蒙活動にも力を入れている。