準備するもの
- パセリの苗
- プランター(深さ15cm以上の長方形)、もしくは5号(直径15cm以上)の鉢
- 野菜用培養土(プランターの深さ10cmくらいになる量)
- 鉢底石
- 移植ごて(小型の園芸用シャベル)
- 化成肥料
- 園芸用ハサミ
- じょうろ
植え穴掘り
プランターに培養土を入れ、20cm間隔で、植え穴を掘ります。さらに穴にたっぷり水を注ぎ入れます。
植え付け
パセリは移植を嫌うので、ポットから取り出したら根鉢を崩さないようにやさしく植え付けましょう。株元を土よりやや高めにして植え、土を寄せます。株元を軽く押さえたら、プランターの底から水が流れるまでたっぷり水を注ぎ、2~3日は日陰に置きます。
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追肥
成長しはじめたら、2週間に1回を目安に化学肥料10gを株元に施し、土寄せをします。南向きの暖かい場所で育て、乾燥に弱いので、水切れしないように注意しましょう。
収穫
本葉が15枚以上出てきたら収穫です。外葉から順に、必要な分だけ摘み取ります。根元からハサミで切り取っても構いません。収穫後は、軽く追肥・土寄せをします。その後、液肥を1週間に1回程度与えながら、新葉の育成を促します。
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パセリの病害虫と防除法
パセリの害虫として有名なのは、アブラムシとキアゲハの幼虫です。
〈アブラムシ〉
・農薬を使うほか、霧吹きなどで勢いよく水をかけて洗い落とす。
〈キアゲハの幼虫〉
・割り箸などでつまんで、すぐに駆除。
最後に
採れたてのパセリをスープやドレッシングなどで味わってみてください。
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藤田 智
1959年秋田県湯沢市生まれ。宮澤賢治に憧れ、岩手大学農学部に入学し、同大学院修了。向中野学園高校教員、恵泉女学園園芸短期大学助教授を経て、現職。専門は、園芸学、野菜園芸学。野菜栽培に関連する著書は160冊を超え、「NHK 趣味の園芸 やさいの時間」や日本テレビ「世界一受けたい授業」などのTVにも多数出演する。家庭菜園や市民農園の指導、普及活動を通じて、野菜づくりの楽しさを広げる取り組みを行っている。
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