本記事では様々な洗い方を紹介しますが、衣服の生地等によって対処法が異なることも想定されるので、洗う前に衣類の取り扱い表示を確認してください。可能なら近くのクリーニング店や、使用する洗剤のメーカーにも問い合わせましょう。
基本の洗い方
トマトケチャップが付いたら、まずはそれ以上広がらないようにティッシュペーパーで拭き(こするのではなく、接する面をこまめに変えながらつまむようにするのがコツ)、付いた直後であれば水洗いするか、付いてから1~2時間経っているようであれば中性洗剤で軽く手洗いします。その後、洗濯機で普段の洗濯と同じ要領で洗い(洗剤も使ってOK)、天日干しに。
●実験1:基本の洗い方
上記の基本の洗い方を、編集部で実際に試してみました。
本記事で紹介している4つの実験で使用している布は、同じ綿100%の薄手の布を4等分したものとなります。
- トマトケチャップを布に付け、ティッシュで拭きとる。そのまま1時間置いて乾かす(下の画像右が、1時間置いて乾かしたもの)。
- 1を中性洗剤で手洗いする。
- 2を洗濯機で普段の洗濯と同じ要領で洗い(洗剤も使ってOK)、よく日の当たるところで天日干しする(室内や日陰、半日陰ではなく、必ず染みの部分に日光が当たるように干してください)。
- 洗う前の布と、完全に乾かした3の布を比較。
中世洗剤で洗うと、トマトケチャップが付いたことが分からないほどきれいになっています。
身近にあるもので、どこまで落ちる?
基本の洗い方の中性洗剤以外にも、酢や固形石けん、歯磨きペーストなど、身近にあるものでトマトケチャップの染みをどれくらい落とせるかVEGEDAY編集部で試してみました。
トマトケチャップの付いた布は「基本の洗い方」と同様、トマトケチャップを付けてティッシュで拭き、1時間置いて乾かしたものを使用。
●実験2:酢
用意するもの
- 酢:適量
- タオル:2枚
- タオル2枚のうち1枚に酢を染み込ませ、もう1枚はトマトケチャップのついた布の下に当て布として置く。酢のついたタオルで染みの部分をトントンと叩くようにして、下のタオルにトマトケチャップを移す。
- 1の布を洗濯機で普段の洗濯と同じ要領で洗い(洗剤も使ってOK)、よく日の当たるところで天日干しする(室内や日陰、半日陰ではなく、必ず染みの部分に日光が当たるように干してください)。
- 酢で染み抜きをする前の布と、天日で完全に乾かした2の布を比較。
酢で落とした場合、赤みはほぼとれましたが、うっすらと染みが残りました。
●実験3:固形石けん
用意するもの
- 固形石けん(洗濯用の石けんではなく、手や身体を洗う普通の石けん)
- 染みの部分を軽く湿らせて、固形石けんを擦り込み、手で染みの部分をよく揉み込む。
- 1の布を洗濯機で普段の洗濯と同じ要領で洗い(洗剤も使ってOK)、よく日の当たるところで天日干しする(室内や日陰、半日陰ではなく、必ず染みの部分に日光が当たるように干してください)。
- 洗う前の布と、天日で完全に乾かした2の布を比較。
固形石けんで落とすと、トマトケチャップのあとはよくよく見ればわかる程度。ほとんど染みが残っていないと言っていいほど落ちました。
●実験4:歯磨きペースト
用意するもの
- 歯ブラシ
- 歯磨きペースト
- タオル
- 歯ブラシに歯磨きペーストを付ける。トマトケチャップの染みの部分の下にタオルで当て布をし、表からトントンと叩く。
- 1の布を洗濯機で普段の洗濯と同じ要領で洗い(洗剤も使ってOK)、よく日の当たるところで天日干しする(室内や日陰、半日陰ではなく、必ず染みの部分に日光が当たるように干してください)。
- 洗う前の布と、天日で完全に乾かした2の布を比較。
歯磨きペーストで落とした場合、赤みは取れますが、酢で落とした場合よりも染みが残りました。
落ち具合の結果と実験まとめ
●結果
トマトケチャップの染みが目立たなくなった順位は、下記となりました。
●実験まとめ
基本の洗い方の「実験1」は、中性洗剤で洗った時点でほとんど染みが落ちた状態となりました(ただ、この段階では完全に落ち切ったとは言えない状態)。その後の直射日光による天日干しで、どこにトマトケチャップがついたのかほぼ分からない状態となりました。
「実験2~4」は、それぞれ固形石けん、酢、歯磨きペーストのみで洗い終わった時点では、実験1よりも染みがハッキリと残っており、落ちたとは言えない状態でした。ただ、その後の直射日光による天日干しで下の写真の通りかなり染みが薄くなり、リコピンが紫外線で分解されやすいことがよく分かる結果となりました。
最後に
もし衣服にトマトケチャップがついてしまったら、VEGEDAY編集部の比較実験の結果を参考にしながら落としてみてください。