チンしてそのままテーブルへ!簡単温野菜鍋
●ドレッシングで食べる「ホットサラダ」
手軽に野菜を摂るのに便利なのが、蒸し野菜や茹で野菜です。メインディッシュの付け合せや、できたてをドレッシングやディップで食べる「ホットサラダ」もおすすめ。上の写真のような、器にもなる耐熱容器を使って電子レンジで加熱すれば、蒸し器を水洗いする手間も減らせます。いくつかの野菜を彩りよく盛り合わせ、できあがりを器のまま食卓にのせて、温かいうちにいただきましょう。
使う野菜は、あくの少ないものを選びましょう。かぶ、チンゲン菜(小松菜)、菜の花、スナップえんどう、にんじん、生椎茸、しめじなどがおすすめ。複数の食材をまとめて一緒に加熱するので、仕上がりのタイミングがそろうように切り方を工夫しましょう。
材料を入れて、フタをして待つだけ!簡単蒸し煮鍋
●白菜とベーコンの「蒸し煮鍋」
葉野菜は加熱するとかさが減り、食べやすくなるのがメリット。たくさん食べたいときは、コクのある食材を組み合わせて、手間なしの「蒸し煮」にしましょう。鍋に白菜とベーコンを入れて軽く炒め、水、固形スープの素(あればローリエ)を加えて弱火で蒸し煮にすれば、うまみたっぷりの煮汁ごと食べられます。
●キャベツとサバの「サッと煮鍋」
蒸し煮には、家庭にストックしてある缶詰も活躍します。おすすめは、キャベツとサバ缶の「サッと煮」。ざく切りにしたキャベツにミニトマトとサバ缶(味噌煮)を煮汁ごと加えて火にかけ、酒とコショウで軽く調味します。煮立ったらフタをして、10分ほど煮ればできあがり。お好みでショウガやラー油、一味唐辛子などを加えると、ご飯やお酒がますます進みます。
缶詰のメーカーによって味が異なるので、醤油などお好みの調味料で適宜味をととのえてください。
重ね煮!しゃぶしゃぶ!野菜たっぷりの主菜鍋
●白菜と豚肉の「ミルフィーユ鍋」
肉や魚に野菜をたっぷり組み合わせた鍋料理なら、1品で十分楽しめる満腹おかずになります。野菜と肉をバランスよく食べられる代表格ともいえる鍋が、白菜のミルフィーユ。食べやすい大きさに切った白菜と豚バラ肉を交互に重ねて、コンソメやだしつゆでコトコト煮込めば、見た目もインパクトのある一品の完成です。風味付けにショウガを加えると、いっそう体が温まります。
●見た目も彩りも華やかな「野菜しゃぶしゃぶ鍋」
野菜しゃぶしゃぶは、加熱しながら食べるので、下ごしらえの手間がぐっと少なくなります。使う野菜は、あくの少ない、淡白な味わいのものがおすすめ。小松菜、白菜、にんじんなどは同じサイズのリボン状に切りそろえると、見た目も楽しい一品になります。
寒い季節には、体の芯から温まる食事を摂ることが大切。ショウガや唐辛子をアクセントに使いながら、旬の冬野菜をバランスよくたっぷり食べて、冬を元気に乗り切りましょう。
高城順子
女子栄養短期大学食物栄養科卒。和・洋・中華料理の専門家に師事した後、料理教室の講師を経て、フリーの料理研究家に。研究途上、栄養学の見地から野菜や果物のより有効な活用を思い立ち、エスニック料理の真髄を学ぶために東南アジア諸国を訪問。そこで習得した「美味しい健康食」の料理法をまとめ、発表した『くだものと野菜のヘルシークッキング』は、各方面から評価を得る。
入手しやすい材料からちょっとした工夫で作る家庭料理が人気。テレビをはじめ、多数の雑誌で料理を発表し続けるとともに、新しい時代の食文化啓蒙活動にも力を入れている。