1株に50個以上できる、子だくさんのキャベツ
芽キャベツは、分類上れっきとしたキャベツの仲間。見た目が似ているため「キャベツの芽」「キャベツの未熟な状態」と思われるかもしれませんが、下のイラストにあるように原種となるケールから分化する過程で、ブロッコリー、カリフラワー、キャベツなどと共に生まれた品種です。葉の付け根のわき芽が直径3cmほどに結球したもので、1株に50個以上の実ができることから、別名「子持ちキャベツ」とも呼ばれています。原産地はベルギーで、旬は12~2月です。
ビタミンCも食物繊維もキャベツ以上
可食部100gあたりの栄養素の含有量をキャベツと比べると、ビタミンCは約4倍、食物繊維は約3倍、ビタミンB2は約7倍、β-カロテンはなんと約14倍も含まれ、小さいながらも栄養がぎゅっと詰まっています。さらに、芽キャベツの中でも結球しない品種の「プチヴェール」には、カルシウム、鉄、ビタミンC、葉酸などが豊富に含まれています。
見た目のかわいらしさが料理のアクセントに
芽キャベツは甘みの中にほのかな苦さがあり、バター炒めやシチューなどの洋風料理に向いています。見た目もコロコロしてかわいいので、そのままフライにするのも美味。サラダにしても、おいしさを存分に味わうことができます。
寒くなる晩秋から冬にかけて、甘みも増す芽キャベツ。ぜひ身近な野菜として、食卓に取り入れてみませんか。