サラダに合うのは「パープルスイートロード」
「パープルスイートロード」は、皮が濃い紫で、実も鮮やかな紫色。紫芋の中でも、甘くておいしくなるように品種改良されて誕生しました。ポリフェノールを含むことでも注目されており、生食用としても使われている品種です。
●おすすめの料理
サラダ、スイーツなど
煮物には「ベニアズマ」と「高系14号」
関東地方の代表品種である「ベニアズマ(上の写真1枚目)」は、皮が厚く、濃い赤紫色。甘みが強く、加熱すると皮が鮮やかな紅色になります。実の色は濃黄色で、繊維が少ないため口当たりが良いのが特徴です。
一方、西日本で生産量の多いのが「高系14号(上の写真2枚目)」。皮は紫紅色で、実は淡黄色。糖度が高く、少しねっとりとした食感になります。上品な甘さが特徴の徳島県の「鳴門金時」や石川県の「五郎島金時」も、高系14号の系統です。
●おすすめの料理
煮物、焼き芋、スイーツなど
スイーツにぴったりの「べにはるか」
「べにはるか」は、麦芽糖を多く含んだ、上品な甘さの品種。滑らかな舌触りが特徴で、ペーストにすればお菓子作りなどに最適です。蒸す、焼くなどの加熱調理後の実の食感は、掘りたてはやや粉っぽいですが、保存しておくと粘質になり、甘みがさらに増します。
●おすすめの料理
スイーツ、焼き芋、天ぷらなど
焼き芋におすすめは「ひめあやか」
新品種の「ひめあやか」は、粘質な肉質のため、食感はしっとりとしています。実の色は、鮮やかできれいな黄色をしています。他品種に比べて小さく(1個の平均重量は約140gと、ベニアズマや高系14号の6割程度)、食べきりサイズのため焼き芋に向いています。
●おすすめの料理
蒸し芋、焼き芋など
最後に
さつまいもは、品種によって甘みも食感も違います。料理に合った品種を選ぶことで、よりおいしく味わうことができます。ぜひ品種を使い分けて、さつまいも料理を楽しんでみてください。