七草がゆの由来と春の七草
年に5回の季節の変わり目のことを「五節句(日付は下記参照)」といい、古くから特別な食事を用意して豊作や無病息災を願いました。七草がゆを食べるのもそのひとつです。
●七草がゆを食べるのはどうして?
毎年1月7日、一年の最初の節句である「人日の節句」に七草がゆを食べるのは、七草の若芽を食べて植物がもつ生命力を取り入れ、無病息災でいられるようにという願いが込められています。
●春の七草とは?
次の7種類の野菜です。
せり:せり科の多年草
なずな:アブラナ科の越年草
ごぎょう:キク科の越年草
はこべら:ナデシコ科の越年草
ほとけのざ:キク科の越年草
すずな:「鈴菜」と書く、カブの古い呼び名
すずしろ:「清白」と書く、大根の古い呼び名
七草には縁起の良い意味があり、例えばせりは「競り勝つ(せりかつ)、なずなは「なでて汚れをはらう」などといわれています。
七草がゆのレシピ
材料(4人分)
- 春の七草:約100g(市販のもの1パック)
- ご飯:300g
- 水:900ml (ご飯の3倍を目安)
- 塩(茹でる用と調味用):適量
※お米からおかゆを炊く場合は、コチラの「3色おかゆ」をご参照ください。炊き上がってからの工程は下の作り方と同じです。
作り方
- ご飯はザルに入れ、流水でさっと洗い、粘りをとる。
- 1と水を鍋に入れ、好みの柔らかさのおかゆを炊く。
- 炊いている間に別の鍋に塩を入れた湯を沸かし、七草を入れてさっと茹で、茹で上がったら刻んでおく(※)。
- 2が炊き上がったら塩で味をととのえ、3を加えて混ぜて完成。
子ども用には、苦味のあるせり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざの分量を少なめにすると食べやすくなります。
最後に
一年の無病息災を願って、七草がゆを作ってみてください。