よく研いだ包丁を使いましょう。
マグロの刺身の切り方
刺身は、盛り付けられたものよりも、さくで買ったほうがお財布にやさしいことも。マグロの赤身のさくから、最もよく見かける平造りと、山かけなどに使う角造りの切り方を紹介します。
●平造り
材料
- マグロ赤身のさく(お好みの大きさ)
作り方
- さくをまな板の上に置く。このとき、1つ下の画像のように、横から見たときにすじの流れが、手前(自分の体の方)に倒れているように置く。
- さくの手前に包丁の刃元(包丁の根元)を入れ(下の画像/1枚目)、刃全体を使って包丁を手前(自分の体の方)に引きながら(2、3枚目)1cm幅に切る。
- 切った刺身をそのまま包丁で右に寄せる(左利きの場合は左に寄せる)。最初の1枚は支えとして倒しておき、2枚目からはそこに立てかけていく。
●角造り
材料
- マグロ赤身のさく(お好みの大きさ)
作り方
- 平造りと同様に、さくを横から見たときにすじの流れが手前(自分の身体の方)に倒れているように置く。
- さくを横向きに、1.5~2cm幅の棒状に切り分ける。
- 2を1.5~2cm角のサイコロ状になるように、包丁を刃元(包丁の根元)から入れ(下の画像/1枚目)、手前(自分の体の方)に引きながら一気に切る(2、3枚目)。
大根のつまの作り方
基本の大根のつまの作り方をご紹介します。
●材料
- 大根:長さ5~7cm
作り方
- 大根は、仕上がりができるだけ「完全な円柱」になるように、皮を厚くむく(厚さは下の画像を参照)。一度で形が整わなければ、もう一回り薄くむく。
- 大根を持ち、下の画像のように包丁の腹を大根にぴったりと当て、上下に小刻みに動かして切り進める。
- 長さ8~10cmに切ったものを、まな板の上で重ねていく(少なめのほうが切りやすいので3~5枚が目安)。3枚ほどになったら、短いほうの端からくるくると丸めて筒状にする(左右どちらからでもOK)。
- 3を端からできるだけ細い千切りにする。
- 水にさらし、シャキッとさせて水気を切る。
マグロの刺身の盛り付け
平造り、角造りの上手な盛り付け方を紹介します。
●材料(各適量)
- マグロ刺身(平造り・角切り)
- 大根のつま
- しそ(大葉)
- カットわかめ(水に浸して戻す)
- かいわれ菜
- ねりわさび
●盛り付け方
<平造り>
- 皿の奥につまを丸めて置き、しそをのせ、マグロを立て掛けるように盛る。
- 手前は奥よりつまの量を少し減らして丸め、高さを低くする。1と同様にしそを置き、マグロを盛る。
- 空いているところにわかめ、かいわれ菜、わさびを添える。
<角造り>
- 器に大根のつまを丸めるようにしておき、しそを置く。
- マグロを重ねて盛り、わかめ、かいわれ菜、ワサビを添える。
マグロの刺身に合うタレ3種
定番の醤油とワサビも良いですが、いつもとは違う味わいを楽しみたいときにおすすめの、和・洋・中のタレを紹介します。
●和風:ポン酢ごまダレ(上の画像の右下)
●材料
- ポン酢:大さじ1
- 白いりごま:小さじ1/2
- 小ネギ(小口切り):適宜
●作り方
ポン酢に白いりごまを指先でひねりつぶして入れ、小ネギを加える。
●洋風:粗びき黒こしょうダレ(左下)
●材料
- オリーブオイル:大さじ1
- 粗びき黒こしょう:少々
- レモン汁:小さじ1
- 塩:小さじ1/4
- 醤油:2~3摘
●作り方
オリーブオイル、黒こしょう、レモン汁、塩をよく混ぜ、醤油を2~3滴加える。
カルパッチョにもおすすめです。
●中華風:香味ダレ(上)
●材料
- 醤油:大さじ1
- ネギ(みじん切り):小さじ1
- ショウガ(みじん切り):小さじ1
- ごま油:小さじ1
●作り方
全ての材料を混ぜ合わせる。
カルパッチョにもおすすめです。
最後に
マグロの刺身の切り方、つまの作り方を参考にしてください。
小島美和子/Miwako Oshima
女子栄養大学卒業後、食品会社での商品開発業務、大学病院などでの臨床栄養指導等を経て、 有限会社クオリティライフサービス設立。働く人の食生活改善保健指導プログラムなどの企画開発を行う。TV、ラジオ、雑誌への出演のほか、厚労省の特定保健指導の実践的指導者育成プログラム開発ワーキングメンバーやTHP指導者養成専門研修及び産業保健指導専門研修など、各種研修講師等も多数担当。また、健康商材・サービスの価値、訴求力を高めるコンテンツ、プロモーションのコンセプトづくりから、より効果を出すプログラムの開発まで、管理栄養士の専門性を活かした食生活の現場でQOLを高める事業を企画・展開している。
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