すぐに洗って乾かしておく
売られている状態は泥についたものなので、使う前に必ず洗って泥を落としましょう。
ぬめりのもとは皮の部分にあり、水がつくことで反応しやすくなります。ぬめりを最小限に抑えるには、買ってきたらすぐに水洗いし、ザルに上げて風通しの良い場所に干しておくこと。しっかり乾燥させると、使うときに滑らず、扱いやすくなります。
洗って乾かした里芋は、日持ちがするのでポリ袋に入れて室温保存できます。 ただし、袋に入れるのは、表面が完全に乾いてから。水分が残ったままだと、カビが生える原因になります。
酢のパワーでかゆみ防止!
調理前に、原液の酢を手先から腕の真ん中あたりまでつけておきます。これは、酢に含まれる成分が、かゆみを引き起こす酵素のはたらきを抑えてくれるため。手首の内側など皮膚の薄い部分は特にかゆくなりがちなため、忘れずに。
調理中にかゆみが出てしまった場合も、すぐにかゆい部分に原液の酢をつけましょう。
里芋の皮のむき方
皮をむくときは、上下を少し切り落として平らにした部分をしっかり持って固定し、包丁の刃を寝かして手首を返すように動かしながら、押すようにしてむくのがコツ。側面が六面になるようにむく(六方むき)と、見た目もきれいで、火の入り方が均等になります。
高城順子
女子栄養短期大学食物栄養科卒。和・洋・中華料理の専門家に師事した後、料理教室の講師を経て、フリーの料理研究家に。研究途上、栄養学の見地から野菜や果物のより有効な活用を思い立ち、エスニック料理の真髄を学ぶために東南アジア諸国を訪問。そこで習得した「美味しい健康食」の料理法をまとめ、発表した『くだものと野菜のヘルシークッキング』は、各方面から評価を得る。入手しやすい材料からちょっとした工夫で作る家庭料理が人気。テレビをはじめ、多数の雑誌で料理を発表し続けるとともに、新しい時代の食文化啓蒙活動にも力を入れている。