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栽培が簡単で期間も短い葉ネギ
ネギは白い部分を食べる「長ネギ(根深ネギ、白ネギ)」や、緑の葉の部分を食べる「葉ネギ(青ネギ)」などがあります。長ネギは白い部分を長くまっすぐ育てるために植える溝を30cm以上掘る必要があり、プランター栽培には向いていません。
一方、葉ネギの栽培なら深さは必要なく、狭い場所でも育てられます。長ネギと比べて栽培期間が短いのですぐに収穫できます。
用意するもの
- 葉ネギの種(九条、ちゃんこ葱、小夏などの品種があります)
- 深さ15cm以上のプランター(株間5cmくらいなら深さ15cm以上の植木鉢でも栽培OK)
- 培養土
- 鉢底石
- 移植ごて(小型の園芸用シャベル)
- 化成肥料
- 園芸用ハサミ
- ジョウロ
- 不織布(乾燥対策)
種まき
葉ネギの発芽に適した温度は15~25℃。種は7~8月上旬に植えるのが理想です。
プランターに培養土を入れたら、支柱などで深さ1cmの溝をつけます。その溝に1cm間隔で種をまき、種の上に土をかぶせたら軽く手で押さえます。その上から、たっぷりと水をかけます。
発芽まではプランターを日陰に置いておきます。
発芽・間引き・追肥・土寄せ
発芽したらプランターを日向に移し(不織布を掛けた場合は取り除く)、たっぷりと水を与えます。以降も土の表面が乾いたらたっぷり水やりをしましょう。種の植えつけから約10日後、生育の良い株を残して3cm間隔に間引きます(※)。
種まきの2週間後に化成肥料を1㎡あたり30g追肥し、土寄せします。以降も2週間に1度のペースで、追肥と土寄せを繰り返します。
植木鉢で育てる場合は5cm間隔で間引きます。
収穫
草丈が40~50cmになったら、根元から3~4cmのところをハサミで切って収穫します。
引き続き追肥、土寄せをすれば、葉が再生して数回収穫できます。
1回だけ収穫する場合は、株ごと引き抜きます。
最後に
何度も収穫できる葉ネギを育てて、採れたてを味わってください。
藤田 智
1959年秋田県湯沢市生まれ。宮澤賢治に憧れ、岩手大学農学部に入学し、同大学院修了。向中野学園高校教員、恵泉女学園園芸短期大学助教授を経て、現職。専門は、園芸学、野菜園芸学。野菜栽培に関連する著書は160冊を超え、「NHK 趣味の園芸 やさいの時間」や日本テレビ「世界一受けたい授業」などのTVにも多数出演する。家庭菜園や市民農園の指導、普及活動を通じて、野菜づくりの楽しさを広げる取り組みを行っている。
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