咲く前に収穫される野菜の花
あまり見る機会がありませんが、野菜も花を咲かせます(一部、花を咲かせない品種もあります)。野菜には、雄しべと雌しべが受粉することで実ができるものと、花が咲く前に実を収穫してしまうものがあります。後者の場合、開花にたくさんの栄養が必要となるため=実の生長を妨げるため、花が咲く前に収穫してしまいます。こうしたことなどから、野菜の花はあまり見る機会がありませんが、それと引き換えにおいしい野菜が育つのです。
定番野菜の花5選
●キャベツ
キャベツは、菜の花のような黄色い花を咲かせます。同じアブラナ科のブロッコリー、水菜、白菜、大根も同じ形の花を咲かせます。
●じゃがいも
じゃがいもは、白や薄紫色の花を咲かせます。水仙のように、花の中にもうひとつの花が咲いているような形です。花が咲き始めるころ、土の中では実が大きくなっています。
●にんじん
にんじんの実は赤やオレンジ色ですが、花は白色です。ただし、花を咲かせると花に栄養分を取られてしまうので、花ができる前に収穫します。小松菜、ごぼうなども、このタイプです。
●ネギ
白くて丸い形の花を咲かせます。花が咲く前の花蕾は「ネギ坊主」とも呼ばれます。なお花蕾ができると葉鞘部が硬くなってしまうので、花蕾ができる前に収穫します。そのためネギの花は、あまり目にすることがありません。ちなみに、タマネギにもネギ坊主があります。
●かぼちゃ
かぼちゃの花は、雄花(上のイラスト左)と雌花(右)に分かれて花を咲かせます。雄花が先に咲き、続いて付け根が膨らんだ雌花が咲きます。どちらも黄色い花です。
最後に
日頃よく食べている定番野菜の花を、話題にしてみてください。